少ない、を愉しむ。

ミニマルな部屋で穏やかに暮らす。

鞄の中身を見直す (流浪の月を読んで)

先日、図書館で借りた「流浪の月」という本を読んだ。

 

以下あらすじ

 

主人公の家内更紗は、父を病で亡くし母に見捨てられ、伯母の家に引き取られた。更紗は、学校が終わるといつも公園で過ごしていた。その公園には、小学生からロリコンと呼ばれる大学生・佐伯文がいた。ある日、公園では雨が降った。更紗がびしょ濡れになっているのを目にした文は、更紗に傘を差し出す。そして、家に帰りたくないという更紗の気持ちを知り、自分のマンションに招き入れる。更紗は文のもとで2か月を過ごす。その間、更紗は行方不明の女児として、全国に実名報道されていた。そして、二人が一緒に外出した先で通行人に見つかり、文は誘拐犯として逮捕されてしまう。そして事故から15年、ある日更紗は偶然文と再会する。

というものである。

 

「その事件、事故に関して深くも知らないくせに勝手に推測して意見を述べるな」ということを深く実感する小説である。

 

そもそもTVニュースやネットニュースで見かける報道のうち、自分に関係するものなど果たしていくらあるだろうか?

そして関係するものがほとんどないにもかかわらず、報道を見て不快な気分になったり、意見を述べる必要はないはずだ。

基本姿勢は「我関せず」の姿勢でいればいいのだ。

 

さて、今回は流浪の月の中での母の発言についてだ。

(ちなみにすでに本を図書館に返却してしまったため、台詞は正確ではないです)

 

この本で最も共感できた台詞。

それはモノは「重いというだけで罪」というもの。

荷物は軽いほうがいい、というのは常々意識していることではあったが、久々にこの類の台詞を見て、鞄の中身や鞄そのものについて見直すことにした。

 

鞄の中身Before→

印鑑

目薬

ボールペン

消しゴム

XENO(カード18枚、説明書4枚)

ファイル(キングジム sand-it)

折り畳み傘(ローソン 自動開閉機能付き)

水筒(象印 夢重力 600㎖)

 

といった状態。ちなみに鞄は無印良品の「肩の負担を軽くするリュックサック」を使用している。

 

これでも十分少ないが、中身を見直した結果→

目薬

ボールペン

消しゴム

XENO(カード18枚、説明書1枚)

ファイル(クリアファイル)

折り畳み傘(UNIQLO ウルトラライトUVカットコンパクトアンブレラ)

水筒(無印良品 自分で詰める水のボトル)

 

となった。

 

変化は

・印鑑がなくなった

・XENOの説明書が一枚に

・ファイルがクリアファイルになり軽量化

・折り畳み傘、水筒も軽量化

 

まず印鑑であるが、ほとんど使うことがない。月に一度バイト先で使う程度だったため、家に置いておくことにした。

 

次に説明書。そもそもXENOとは、2 - 4人で行う、キャラクターが描かれたカード18枚を使用するカードゲームである。少ないカード枚数でありながら、永遠に時間がつぶせるため、気に入っている。

買った際にカード型の説明書が4枚ついていたため持ち運んでいたが、考えると自分はルールを把握していて、相手がルールを知らない時だけ説明書が必要なので、1枚で十分である。

3人以上の際でも、スマホでルールが見れるから二枚以上は要らない。

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ファイルはキングジムのものからクリアファイルに。

そもそもペーパーレスが謳われている現代で、紙ベースで資料をもらうことは少ない。

もしもの時、紙を持ち帰る際にクシャクシャにしたくない というだけであれば、機能のついたファイルは要らない。

最も軽いクリアファイルで十分。

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折り畳み傘はローソンのものを使用していた。他のミニマリストの方がYouTubeで紹介されていたもので、自動開閉機能があって気に入っていたが、重い。

考えると、自動開閉機能って必要?鞄を手に持ってるなら傘を手で開くのは面倒かもしれないが、リュックで両手が開いているならいらない。

 

軽量傘で有名な「WPC.」さんで、傘を探すと、

自動開閉機能はないが、ポキポキ開く必要がない というものが約120gほど。

確かに軽いが、Amazonで2500円。ちょっと高いな、、と思っていると、

ふらっと立ち寄ったUNIQLOさんで、同じく120gの傘を発見。新商品だそう。

値段は1990円。ただし、黒色が店頭になかったため、後日ネット購入した。

(ちなみに、無印良品でも同じく120gほどのものがあったが、持ち手の形状が悪く、痛かったためUNIQLOのものを選んだ)

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最後に水筒。「夢重力」という名の通り、金属製にしては驚くほど軽いものだったが、それでもプラスチック製には敵わない。

まず初めに出てきたのがKINTO ウォーターボトルであった。デザインは良いが、値段が一本1500円とちょっと高い。

そこで思い出したのが「無印良品 自分で詰める水のボトル」。内容量が330㎖と少なめだが、軽さと安さが群を抜いている。一本190円は脅威だ。

プラスチック製にすれば保温保冷機能は失われるが、冷たい水はお腹を下す原因になるし、あったかい飲料を持ち運ぶことはないから、機能は要らない。

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というわけで今回は、鞄の中身の見直しをした。

気付いたこととしては、

「最も軽いものは、シンプルで何の付加機能も持っていないものが多い。

しかし、『軽い』というのはそれだけで機能だ」ということ。

 

軽い荷物で出かけると、気分がいい。