少ない、を愉しむ。

ミニマルな部屋で穏やかに暮らす。

「自分のため」に買うのか「他人のため」に買うのか。(後編)

↓前編はこちら

kunukent.hatenablog.com

 

0円でこんな家を作られるのに、お前達はこんなもののために一生懸命苦労しているのか」とでも言うように。

 

確かに、タワマンに「見栄」以外の意味で住む人はほとんどいないだろう。

他人を招いて驚かせるためや、SNSで評価してもらうため。

 

そして、「見栄」のための買い物はほとんどの場合後悔する。

 

私にはすでに、広い家で住みたいという思いはない。

それよりも四畳半の部屋で、「方丈記」のように暮らしたい

 

高級車、高級時計への憧れもほとんどない。

(夢に「ロードスターに乗る」と書いたが、それもほぼ無くなった)

 

これらのものは、欲しいと思うのが「自分の欲」なのか

「他人への見栄」なのかが分かりやすい。

 

しかし、分かりにくいものも存在する。

私の場合それは、服やアクセサリーである。

 

元々服には無頓着だったのだが、

ミニマリストになり「より少ない服でカッコよく」するために調べているうちに

好きになってしまった。

 

そんな最近、UNIQLOで良い服を見つけてしまった。

ピーコート」である。

大きめの襟、左右対称のダブルのボタン、そして黒。

 

今持っているコートは色がキャメルで、正直統一感がない。

これを機に買い替えるか、とも考えた。

 

そこで、「これを他人に見せられないとしたら買うか?」と考えた。

 

「それでも欲しい」なら買えば良い。

「それならいいや」なら、買わない。

 

結局、買わないことにした。

 

この基準を自分に問いかけると、この買い物が本当に自分のためか、他人のためなのかを見分けられる。