少ない、を愉しむ。

ミニマルな部屋で穏やかに暮らす。

『左手でチラシの束を持ちながら右手で一枚を丸め、左手の中指でポストを開けて投函する』お泊り飲み会 後編

01.30.2023

8:00起床。

昨日は気絶するように眠りについた。

 

加湿器もない部屋で、暖房をガンガンに付けて、皆で密集して寝ていたため喉がカラカラ。

そして見事に二日酔いにもなった。

 

ペットボトルの水を飲み干し、酔いを醒ますためお味噌汁を作る。

セブンイレブンで12食198円のお味噌汁でもそこそこイケる。

おつまみしか残っていなかったので、食料調達のため散歩へ。

水を飲んで、お味噌汁作って、散歩に出かけるなんて、なんと健康的な朝なんだろう。(酔ってさえいなければ)

 

コンビニへ着くと、恋人から電話がかかってきて

カップケーキとカルピスを買ってきてほしい」とのこと。

 

ここで、お財布を忘れたことに気が付いた

PayPayの残高437円。

 

頼まれたものを持ってレジに向かい、これなら買えるだろうと「アメリカンドッグ下さい」と言うと、合計439円。

慌てて取り消し。結局自分の食料は買えなかった。

 

家に戻って、空腹をごまかすためお味噌汁を3杯飲んだ。

塩分過多でなければいいけど。

 

その後皆でゆっくりしていたのだが、突然Iさんから電話がかかってきた。

「明日までに終わらせなければいけないポスティングの仕事があったんだけど、手伝ってくれないか?」とのこと。

泊まらせてもらったんだ。断る道はない。

 

Iさんからチラシの束を受け取り、皆で配りに行く。

知らない土地でのポスティングは初めてだったが、色々な発見がある。

「こんなところに喫茶店あったのか」とか「ここからの景色綺麗だな」とか。

  なんでトロフィーが捨ててあるの?

ポストにもいろいろ形があって、入れやすい入れにくいがある。

新しい住宅地では、ポストの形が同じなことに気付いたり。

 

左手でチラシの束を持ちながら右手で一枚を丸め、左手の中指でポストを開けて投函するのも随分とうまくなった。

 

終わったころには18時。手が氷のように冷え、感覚がなくなっていた。

 

その後恋人の運転で和歌山駅まで送ってもらった。

帰りの電車ではストールで結んだ寝袋を持つ私を、周りの人は奇妙なもののように見ていたが、もう慣れっこである。

                                                                                                                      01.30.2023